THE ONENESS PLACE

笑いの方程式

2017年2月8日 コメントする

こんにちは。

かつて一世を風靡した番組「ト〇ビアの泉」の中で、

「笑い」を研究しているプロたちが考える、もっとも面白いジョークは何か?

研究者が集いあい、話し合われたことがあります。

 

それが、これ。

↓↓

 

青年の主張。

私は全国のみなさんに伝えたいことがあります。

私は人一倍性欲があります。

 

 

・・・・・・。

 

【研究者らの解説】

悩み多き、高尚な存在である「青年」というカテゴリーの人が

恥ずかしげもなく「性欲が強い」と発表しているそのギャップが面白い。

 

…上のジョークをもし「人前で言え」と言われたら、と考えると、ぞっとします。

 

「笑い」についての生真面目な研究者たちが集まり、

10時間も議論を重ねた結果考えられたものであることには可笑しさを感じた記憶があります。

 

一方、wikipediaには、「世界で最も笑えるジョーク」というのが載っていました。⇒コチラ

 

どちらも 、高尚過ぎて私には笑えませんでしたが、

それは置いておいて、「笑い」はどのように研究されているか、お伝えしたいと思います。

 

ロシア系アメリカ人の物理学者イーゴリ・クリシュタフォビッチは、

こんな名言を遺しています。

“人は、なぜジョークを言うのか。それは、自分のステータスを高め、相手より優位に立つためである。ジョークは言葉だけで仕掛けられる、一種の攻撃である。”

 

そんな彼は、深い思慮と研究の結果「笑いの方程式」を導き出しました。

 

 

HE=PI×C/T+BM

 

 

なるほど。これだけではわかりません。

 

ちゃんと説明もあります。

HE…笑いの程度

PI…笑わせる相手がその話題にどれくらいかかわりがあるか。

C…笑いの複雑さ

T…聴き手が笑いを理解するまでに要する時間

BM…周りの雰囲気

 

すなわち、

話題が身近に感じ、複雑な割に理解までの時間が短く親近感を感じ、
笑える雰囲気だった時にウケるようです。

もうちょっといえば、
笑える雰囲気の中で、「複雑だけど、自分(だけ)は面白さがわかるぞ」というライン。

その辺で、人は面白さを感じます。

レベルが一緒の笑いに反応するんです。

 

それでは、「笑える雰囲気」とはどのようなものでしょうか。

それは、みんながリラックスしていて、笑い声が聞こえるような雰囲気です。

※よく、「笑っちゃダメと思っていたら、逆に笑いが我慢できなくなる」

という方がいらっしゃいますが、

それは、「カリギュラ効果」という別の次元の話題なので、これは置いておきます。

 

人間をはじめ、いくつかの動物には「ミラーニューロン」という神経細胞が備わっています。

例えば、目の前の人がコップを持って水を飲んでいるなら、

それを目にした人は、実際に動かすことなく、手や喉に対応するミラーニューロンが反応します。

そうすることで、自分の触感や筋肉が反応し、

「コップが冷たそうだな」とか「のどの渇きを潤しているんだな」ということが

無意識にわかります。

その時点で喉が渇いていることに気づけば、水が飲みたくなるわけです。

 

視野の隅であくびをしている人がいたら、あくびをしたくなりますし、

同じバス内でげろを吐いた人がいれば、げろを吐きたくなります。

目の前の人が笑顔でいれば、楽しい気分になりますし、

悲しい顔をしていれば、悲しくなります。

これもミラーニューロンの影響です。

逆に、美容整形の一種で、シワを取るために使われるボトックスは、

筋肉の動きを止める毒素なので、相手の表情に対応する筋肉が動かなくなり、

ミラーニューロンも反応しなくなるで、結果相手の気持ちがわかりづらくなる、

という研究結果もあります。

すなわち、このミラーニューロンは、相手の気持ちに「共感」する

大事な機能を果たしているのです。

 

脱線してしまいましたが、

周りが笑っていれば、笑いたくなるのです。

これは、笑い声を聞いた時も一緒です。

 

皆さん、思い出してみてください。

「ド〇フ大爆笑」やNHKでやっていた「フ〇ハウス」を。

あの、過剰ともいえる笑い声の挿入は、我々のミラーニューロンを刺激しているのです。

笑い声が聞こえることで、自然と(面白くない場合も)笑ってしまうのです。

 

「あ、それ知ってる」というのと、(ミラーニューロンを刺激した)笑える雰囲気。

 

例えばこれを読んでいる皆さんが、「フ〇ハウス」と「エ〇ソシスト」をご覧になったことがあるなら、

この動画におかしみを感じるのではないでしょうか?

↓↓

ホームコメディ風エクソシスト

 

または、「ド〇フ大爆笑」をご覧になっていて、昭和時代にフィーバーしていた方々なら、

この動画はいかがでしょうか?

↓↓

世界で一番ダサいドリフのOP

 

あまり面白くないですかね?

 

方程式がわかっても、笑いのセンスは磨かなければ鍛えられないようです。

 

一方、上記の「ミラーニューロン」を知っておけば、

日常生活で生かせる部分が結構あります。

 

信頼関係が築けている2人は、動きも話し方も似通っているといわれています。

それは、ミラーニューロンの反応通りに動きや話ができているということです。

逆に、相手と同じ話し方や動作をしても、信頼関係が築けていきます。

相手との信頼関係を築きたければ、

(バレないように)相手の動作や話し方を真似してみることをおススメします。

 

心理カウンセリングでは、よく知られた方法ですので、

ぜひ一度試してみてください。

 

それでは、今日もお読みいただき、ありがとうございました!

 

 

top